2024.03.29
AMA夢草日記『かたつむり』No.04
AMA夢草
AMA夢草日記『かたつむり』No.04
7月29日「土」
1週間ほど。熱中、雷、豪雨、天候が不順であった。
やっと梅雨が明け、快晴の日。
近くの自然公園に散歩。野原や運動場などの歩道。雑草はきれいに排除され黒い土が見えている。山から緑の風が木々の間を抜けて、気持いい。
春の草花が消え、若い青葉が初々しい。夏休みに入った、誰一人いない。この自然公園にはコンクリートのトイレひとつと自動販売機がひとつある。
日曜以外は誰も訪れない田舎である。日本は変わったのだ。
30年前、太陽が沈まない国、アラスカにキングサーモン釣りで遊んだ。
アラスカの自然はすべて自然公園に指定されている。誰もいないところでもトイしはある。
何もない場合、自らのものは責任で持ち帰えることです。自然と動物は自然保護法により守られている。野原の端の草むらをのぞいた、小さな黄色いカタバミの花が満開である。約1mの群生である。その中に2㎝の子供のかたつむりを見つけた。
こんなところに!普通はアジサイの花にいるものと思っている人が多い。湿り気があるところ、植物なら生息する。地面に近いコンクリートのトイレの下の横に2匹カタツムリが張り付いていた。
そういえば、先輩にカタツムリが好きな人がいた。よく出張の折ごちそうなった。6歳上で東京深川出身、純粋の江戸っ子。数年前に他界した。
フランス料理の「エスカルゴ」はもちろん、さなぎ、こおろぎ、バッタ、蜂、オケラ、ゲンゴロウ、サンリ。俗にゆうゲテモノ好きである。ゲテモノを食べ最後は銀座の裏の新富町の小さな Barで「有楽町で逢いましょう」で終わる。内容は単純でナマコを先に食べた人は勇気あるねとか、東北の「ほや」は元気が出るとか、くだらんことで時間をつぶした。
今、昆虫食の自動販売機があるらしい。まだみていないのでわからないが、札幌から東京、福岡と全国展開している。時代が見えない今、温暖化、食料の不安もなくはないが、昆虫食はFAO「国際連合食糧機関」EUが食品として承認している。
先輩がいたら楽しく「こおろぎのカルシュウムふりかけパウダーやカエルのフライなど」、うまいとか、まずいとかで盛り上がり、又楽しかっただろうと思う。
さてフランスの料理で使う、白いエスカルゴがいるという。フランスの高級なエスカルゴだそう。白いエスカルゴの話が世界的童話作家アンデルセン「デンマーク」の作品にもあったらしい。エスカルゴの好きなスカンポ草が生える森に住むエスカルゴ夫婦の物語。
あの自然公園で見つけたカタツムリがトイレのコンクリートにへばりついているのは食物の、キノコ、野菜類、他、背負った殻を成型するため、卵の殻、などのカルシウムをコンクリートに生える藻類からとっている。
旨いものは日本にはまだまだ、たくさんあるだろう。
仕事で東北の田舎に大変うまい店があると聞いたら名物のキノコ、旬の「なめこ」汁でした。酒とあう、本当においしかった。
後に、土地人のうわさによると。あのうまさは、「なめくじが」入れてあるん~だよ!!と。ナメクジもカタツムリも同じ種類。笑い、笑い、ゲテモノ好きの先輩がいたら=アンデルセンと白いエスカルゴの事をネタに話をしたいね?
「天の声」ゲテモノはお前のことだよ?
完