株式会社プリミティブ・ドライブ

2024.04.05

AMA夢草日記『露草<マジック>』No.05

プロフィール

AMA夢草

AMA夢草日記『露草<マジック>』No.05

朝早く裏の畦道に出た。午前6時前後。

山から田んぼまで朝霧に包まれている。周囲はまだ薄暗い、足元の雑草にも梅雨の玉が光っている。格調高い静けさである。

田の土手に雑草と混じって、青紫の花が見える、露草の一群である。水中に白くぼけた感じ、水中に浮かんだ感じは露に濡れているのです。

露草の花言葉は変わりやすい、移りやすい、はかなき、などである。

近くによると花は10センチぐらいの茎の頭で咲いている。茎の上に、2枚貝のような薄い緑の花袋から黄色の弁を長く出している。茎には青々とした葉が4-5枚。

昼、11時30分、昼めしを済ませて、露草に会いにいった。驚くことに露草は他の雑草たちの中にうずもれてしまった。あの可憐な花は消えたのだ、自然界にもマジックはある。昔から言われているように、露のように儚い。消えたのではなく枯れたのだ。この青紫の花の寿命は咲いてから、4~5時間。儚いがために古今和歌、万葉集に10句の歌がある。すべて恋の歌と儚い歌。

「月草の移ろいやすく思へかも我が思う人の言も告げ来ぬ」

また豊臣秀吉の句にも「露と落ち露と消えにし我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢」などである。

現役の30代のころ、勤務が終わると、友人たち2~3人と反省会と称して一杯飲むのが日々あった。友人そろっていく事が仕事柄できない。

一人の時は、小倉の繁華街のビルに午後5時から開いている店に行った。スナック、マジックである、いつも30分しかいないけれど一杯飲む。手品を見せてくれる。トランプ、コインなど。ある時、主人に芸を1つ教えてよと、話すと中途半端ならやめなさいと言われた。マジックの本を読んだら、簡単なものはわかる、と返事。手品には種と仕掛けがある。コツは芸の前と芸の後の話が大切。と言われた。断わりのコツを覚えた「笑い」。

自然界には不思議なことが突然起こる。晴れた空が突然暗くなるそして雨、そして黄色と青い光。落雷の音。30分の間に起こるのだ。自然界のマジシャンの仕業である。この一瞬に「AMA 夢想」は驚き、でも面白い。

露草は7月から9月からの多年草、愛らしい紫の花の寿命は4時間。この儚い露草の呼び名は「蛍草、移し花、月草、青花、帽子草」青い色が付きやすいから移し花、月草は友禅の下絵に使われているからなのだという。

最後に手品のネタを教えます。紫の花水にレモン汁を一滴、紫の色がピンクに変身。もう一つ、重曹を一滴、鮮やかな緑に。「AMA 夢想」もレモンを飲んでピンクの活力を、重曹をかけて、若若しい青年に変身したい。この思いも無理、無理ですね?

今の世界の色は平和の色から灰色である「天の神マジシャン」様。この曇りがちな世界を、青い空、そして緑の大地に、人々の心も、あたたかな優しい、ピンクにしてほしい。

「AMA 夢想」もいつかは、別の世界に旅立つ。その時「露と落ち露と消えにし我が身かな」といってみたいのだが…これも無理、無理。笑ってください。自分らしい句「あの時も、この出会いの時も、楽しかった、でも恥かいたそれも露と消え」。

 

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